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7月16日(土曜日) トルコのクーデター未遂事件

 日本時間の今朝5時過ぎにニュースが入ってきました。トルコで軍事クーデターの動きがあるという内容でした。午前8時過ぎになって、死者が出ているとの情報を日本のメディアも伝え始めました。

 反乱部隊は首都アンカラと最大都市イスタンブールを中心に展開し、アンカラではTRT(トルコ国営放送)のスタジオに兵士が入り、アナウンサーに声明文を読ませました。このシーンは海外のニュースでも紹介されました。情勢が見えない中、トルコの放送がどのようになっているかを調べてみました。

 まず、テレビのインターネットライブストリーミングは、一時つながりにくい状況になっていましたが、次第に視聴可能となりました。国内向けのチャンネルがすべてTRT NEWSに統合され、ニュースを伝えていました。ただ、海外向けテレビTRT WORLDだけは、放送設備が反乱軍の襲撃で破壊されたために、ロンドンのスタジオからの放送を行っています。

 ラジオは、国内向けTRT1を海外向けに中継している短波放送VOT=The Voice of Turkeyのトルコ語放送が平常どおり送信を行い、現地時間0730(JST1330)のニュース、天気予報は変更なしで放送されていました。ただ、JST1600ごろに確認したところでは、国内向けTRT1TVの音声が同時送信されていました。この時間、テレビチャンネルはニュース特番を放送していました。

 一方、ラジオのネットストリーミングは日本時間の午後3時過ぎまではつながらない状態が続きました。その後日本時間の夕方になって正常化しました。ラジオチャンネルは、日本時間2000の時点ではすべてが通常編成となっていて、それぞれが別の番組を放送していました。

 今回のクーデター騒ぎでは、反乱軍のメディアの使い方の稚拙さが目立ちました。まず第一点は、一旦は首都アンカラの国営テレビで声明を流させた反乱軍ですが、その後テレビチャンネルを掌握できていなかったことです。理由はわかりませんが、国営テレビ網をなぜしっかりと掌握することが出来なかったのか疑問が残ります。そしてもう一点は、アンカラの放送局は破壊せずに、イスタンブールの海外向け国営テレビのスタジオについてはなぜ破壊行動をとったのか、です。なんとなく稚拙なメディア統制だったように見えなくもありません。そのおかげで、政府側は国営テレビチャンネルで、反乱軍兵士たちが降伏する様子を写したビデオをニュース番組の中でかなり早い段階から繰り返して流すようになっていました。クーデターが失敗に終わったという印象を、テレビの画面を最大限に利用して、トルコ国民や海外に強く与える結果となりました。メディア戦略は、政府側のほうが一枚も二枚も上手だったということがいえるでしょう。

 その後、トルコ大統領はクーデターは失敗に終わったとの声明を発し、およそ半日続いた騒ぎは収束に向かおうとしています。今回の反乱軍の動きが何と連動しているのか、トルコ政局、そして中東情勢にどのような影響を与える可能性があるのか、注目していきたいと思います。

追記: 日付が変わってJST17日の0000現在、ラジオ、テレビ全チャンネルがトルコ国会審議を中継しています。

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