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10月29日(土曜日) Radio Mosul復活 Radio Al-Bayanの今後は?

 イラクの各メディアは、テロ集団ISによって2014年から占領されているイラク北部の町モスル解放に向けて作戦が進んでいる中、国営ラジオのモスル局が放送を再開したと伝えています。

 モスル局の番組は、ネットストリーミングでライブで流れているので日本でも聞くことができます。時々サイトごと落ちていることがありますが、つながっている時には比較的安定して音声が聴けます。直リンクは: こちら です。

 ロイター通信が伝えるところによると、モスル局のスタジオは、モスルの南約60キロにある空軍基地に置かれているとのこと。放送の中で103.3MHzで放送を実施しているとアナウンスされています。放送が始まったのは10月4日といわれています。番組は、ニュースやIS支配下では禁じられている音楽のほか、モスルの住民に向けたさまざまなメッセージが頻繁に流れています。

 一方、2年あまりにわたってモスルを支配下に置いてきたテロ集団ISの放送、Al-Bayanのほうは、10月上旬以降一時聞かれていないという情報が、こちらもイラクのメディアから出ています。Al-Bayanのネットストリーミングはたびたび閉鎖を余儀なくされて、URLがつぎつぎと変わる状態が続いてきました。最近ではライブストリーミングが聞けない状態が続いていましたが、ここにきて一時的に(?)復活していることが確認できました。ただ、これはウエブ上でのストリーミング放送のこと。現地で放送されているとされるFMのほうは一部の報道によると、10月7日の空爆によって施設が破壊され、放送が出ていないとも言われています。ウエブ放送もモスルで放送を制作しているのかどうかはわかりません。

 空爆によって地元のラジオ放送の電波を沈黙させ、その代わりに米軍主導の放送を流す… というのは、アフガニスタンやサッダーム・フセイン政権下のイラク向けに行われた心理戦のプロセスと同じです。ただ、アフガニスタンやサッダーム・フセインのイラクと今回が決定的に異なるのは、もともとISはモスルの住民にラジオを聞くことを禁じてきたと言われており、もしそうだとすると国営ラジオのモスルからの放送が再開したとはいえ、どのぐらいの住民がそのメッセージを受信できているのかは不透明な状況だということです。家の中に隠し持っていたラジオをどのくらいの人が聞いているのでしょうか?

 ISはモスルの住民を「人間の盾」として利用していることは明らかで、民間の犠牲をいかに最小限に食い止めながらモスルの解放が行われるのか、状況は大変心配すべきものだと思います。

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