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5月27日(土曜日) ラマダーン始まる…

  • Posted by: KAUNAS
  • 2017-05-27 Sat 23:06:52
  • 未分類
 イスラム暦の第9番目の月、ラマダーンが始まりました。これからおよそ1ヶ月の間、ムスリムは日が昇っている間は飲食をしない「断食」を行います。

 よく「ラマダーン=断食」だと勘違いをしている人がいますが、「ラマダーン」は月の名前で、断食を表しているのではありません。また、中には断食の間は昼夜問わず飲食をしないのかと思っている人もいるようですが、冒頭でも書いたとおり日没から日の出までの時間は飲食してもよいのです。

 イスラム暦は太陰暦ですので、太陽暦を使っている我々の暦とはずれが生じます。毎年およそ10日ほどずつイスラム暦が早まっていきます。ちなみに去年のラマダーンの初日は6月6日でした。なので、ここ数年のラマダーンは夏至を含む約一ヶ月ということになり、日没から日の出までの時間がもっとも短い、逆を言うと飲食ができない時間がとても長い時期にあたります。イスラム諸国ではそうした状況があらかじめ織り込み済みで、そもそもラマダーン月の間は仕事も時短モードになります。逆に、夜明け前ギリギリまで飲食をすることになりますから、皆宵っ張りになるため、ラジオやテレビの放送は特別編成で夜中まで放送が行われたりするのです。もっとも、最近は24時間放送が標準になってきているので、延長放送という概念は薄れているかもしれません。

 でも、日本をはじめ非イスラム諸国にいるムスリムたちは結構大変です。この時期、午前3時過ぎには日が昇り、午後7時ごろまでは飲食ができないので、宵っ張りを決め込んでも、次の朝にはちゃんと仕事が待っています。当然のことながら仕事の効率は激落ちになってしまいます。コーラン(クルァーン)には病人や旅行者は断食をしなくてもよいというくだりがあります。日本にいるムスリムで日本で仕事をしている人びとの中には、滞日期間中を「旅行中」と読み替えて(!)断食をしない人も少なくありません。

 このラマダーン月の断食について、私が抱いていた疑問をムスリムに訊いてみたことがあります。それは「北欧など緯度が高い地域のムスリムは、夏の白夜シーズンには全然飲食ができないことになるが、どうしているのか」という質問でした。結論からいうと、こうした地域のムスリムは自分の出身国のイスラム教モスクなどが出している礼拝時刻表(日の出、日没などに合わせたタイムテーブルがある)に従うということでした。ですから、白夜のもとでもブレーク・ファスティングをする(イフタール といいます)時間は確保されているということなのです。その逆に冬至ごろの真っ暗な時期も、ずっと飲食をしていいのではなく、タイムテーブルに沿った時間で断食をするということなのだそうです。

 ちなみに、私自身は1983年のラマダーン月にチュニスで断食を試みました。およそ半月が過ぎた頃に帰国日が来てしまったので、結局半分だけ断食をしただけに終わりました。夕方、日没の礼拝の合図(アザーン)が町中のモスクから流れる瞬間を息を潜めて待つ… チュニスの夏のラマダーンの雰囲気を思い出します。

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