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8月12日(土曜日) صوت الوطن العربي 「アラブ世界の声」(リビア・ジャマヒリヤ)の話をすこし…

 きょうの関東地方は昨日ほどではなかったものの真夏とはいえない比較的涼しい一日でした。というよりも、このところの猛暑が異常だったということでしょうか。ちょっと体調を整えるには大変ありがたい天気でした。

 さて、そんな天気だからというわけでもないのですが、きょうも古い録音(カセット)を整理しました。そろそろ殆どのカセットテープにラベルつけを完了するところまできました。きょうは、かつてカッザーフィーが率いていたリビア・ジャマヒリヤの国際放送「アラブ世界の声」の録音を一部デジタル化しました。

 リビア・ジャマヒリヤの放送はLJBC(Libyan Jamahriyah Broadcasting Co.)と呼ばれていました。SPLAJBCという名称でも知られていました。

 1970年代半ばを過ぎた頃、17930kHzに急に強力なアラビア語局が出現しました。しばらくしてこの放送がリビアから出ていることがわかりました。当時のリビアはカッザーフィーが率いる「直接民主制」の国で、かの「グリーンブック」が国の規範となっていたことは知っていましたが、それ以外は未知の国というイメージでした。

 リビアは外国語を排斥し、もっぱらアラビア語がすべてに優先されていましたので、放送も殆どの時間がアラビア語で行われていました。海外向け放送は「アラブ世界の声」といい、こちらももっぱらアラビア語で放送が行われていました。日本でもこの「アラブ世界の声」は良好に受信できました。日本時間の午前1時45分ごろから笛の音色のISが延々と流れたあと、2時の時報に続いて数分間にわたってスローガンが読み上げられ、アラブ主義を鼓舞する歌(アラブ主義の旗の下へ集え)が流れた後、コーランの朗唱、そして2時15分からニュースと続きました。

 リビアの国際放送は、けっこう頻繁に聞きました。というのも、放送開始前の周波数アナウンスがアラビア語のききとりに格好の材料だったからです。このアナウンスで数字や時間の言い回しを練習しました。放送開始時に流れるスローガンは、カッザーフィーが憧れていたエジプトの故アブドゥンナーセル(ナセル)のアラブ主義を踏襲したものでした。エジプトから放送されている「Voice of the Arabs」も放送開始と終了時にスローガンを放送していましたが、リビアのそれは本家エジプトのそれを凌ぐ長さでした。

 「アラブ世界の声」は、その後リビアが「アラブ主義」から「アフリカ主義」に徐々に軸足を移したことで「アフリカの声」と名称を変更することになりました。そして2011年にアラブ諸国で相次いだ政変劇の中で、リビアにもその波が押し寄せ、カッザーフィー政権はついに終焉。「アフリカの声」もその幕を閉じました。

Voice of Africa


 カッザーフィー政権に代わって誕生した新生リビアからはほんの一時期短波で西アフリカ向けの国際放送が出たのですが、リビアの政情が不安定でまもなくサービスは聞かれなくなってしまいました。

 LJBCをめぐる話は、それだけで結構な長さになります。いま、LJBCの歴史を手元の資料を基に整理しているところです。きょうチェックしたLJBCの録音はとてもクリアで、放送開始時のスローガンなどもよい音で残っています。こうしたスローガンの内容、つまり我々が若い頃聞いていたあの放送が何を伝えていたのか、また機会があればこのHPで公開したいと思います。

 

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