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8月13日(日曜日) 「DX年鑑」という本

 きょうは、書棚を整理していて目に留まって、思わず手にとって開いてみた本の話です。

 今を去ること30年以上前の話。日本BCL連盟が刊行した「DX年鑑」という、日本における海外放送受信のための情報を集めた本が4年続けて出版されました。1980年版から83年版まであわせて4冊。考えてみれば、この年鑑が発行されていた80年から83年ごろが日本のBCLの黄金期だったということになります。この本を持っておられる方も少なくないのではないでしょうか。

DX年鑑80

 こんにちなお、この年鑑についてはかつて(いまも)海外放送を聞いている(聞いていた)ファンの間で語り草となっているほど力が入った作品で、かのWRTH (World Radio TV Handbook)をその内容ではるかに凌駕する情報の質と量でした。

 残念なことにこの「DX年鑑」は、発行母体となっていた「日本BCL連盟」が解体されてしまったために「月刊短波」誌とともに再び世に出ることはありませんでした。BCL連盟無き後、各地の海外放送ファンが自主的に情報をまとめた冊子を発行したこともありましたが、この年鑑のように情報を網羅したものは1983年版の「DX年鑑」が最後となりました。
 
 いま記事を読み返してみると、各言語によるIDの表記等、当時の活字技術をフル稼働させて発行されていたことがわかります。印刷会社も大変だったのではないかと…。各ページの記事も、インターネットが無かった当時としてはよく頑張って調べられていると感心します。まさに調べるDXingの底力の集大成といった感じです。というか、ネットが無かった時代だからこそ、こうして地道にコツコツと情報を収集し、纏め上げるという作業ができたのではないかと思います。

 バックナンバーを読んでいて「もしこのDX年鑑を現在に復活させたらどうなるだろう?」とふと思いました。海外放送の世界の現状を描くのではなく、当時の年鑑に記載されていた情報の「その後」を追ってみるというのはどうでしょう?その後放送規模が縮小されたり、国そのものが消滅したり…と、案外面白い内容になるかもしれないと思うのです。

 とはいえ、当時の執筆者の中には物故者も含まれているでしょうし、ラジオの世界から完全に足を洗った(この表現が正しいかどうかはわかりませんが)方も少なくないでしょう。しかも、そもそもみなさん忙しい中でそのような取り組みをやろうと声を上げる人は… いないでしょうね。ラジオを聞いているかどうかは別として、読み物としての価値はありそうなんですけどね。

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