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5月16日(水曜日) رمضان كريم  Ramadan Karim

 ことしのラマダーン月がはじまりました。

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 去年もこのページで書きましたが、ラマダーン(رمضان)というのは「断食」という意味ではなく、イスラム暦の9月の名前です。つまり、8月のことをAugustと英語で呼ぶのと同じようなことです。

 イスラムの教えでは、このラマダーン月の間、日の出から日没までの時間は食べ物はおろか飲み物も口にしない「断食」をすることが五行(信仰の告白、断食、一日五回の礼拝、喜捨、巡礼)のひとつとされています。とても厳格なムスリムの中には、唾を飲み込むことすらやってはいけないと解釈する向きもあるようですが、普通のムスリムはそこまで突き抜けているわけではありません。

 「断食」を行う理由は「貧しい人びとの気持ちをともに分かち合う」などがあります。しかし、若い世代の中には断食を行わない者も増えているようですし、マッカ、マディーナから東西に離れるほど断食をきちんとしない傾向が強いようです。多くの国のムスリムが酒も飲んでいますし、中にはひそかに「豚肉」を食べた(あるいは食べている)ムスリムもいます。イスラム世界にとっては大きなイベントであるわけですが、何時の時代、どこの場所にも例外というものは存在しているわけです。

Comments: 7

KAUNAS URL 2018-06-02 Sat 15:10:03

manoamanoさま

 確かに、困難な状況の中で信仰を守るという姿勢は多くのムスリムの共感を呼ぶと思います。要するに自分との戦いでもあるわけですから、精神力がものをいう側面も大きいですね。

 雌牛の章はとっても長いので、通して読んで解説するにはかなりの時間を要します。だからIRIB日本語(他の言語でもやってます)でず~っと同じ章を流して解説していたのです。おもしろいことにコーランは後ろの章になるほど短くなり、しかも内容も具体的ではなく観念的になっていきます。預言者ムハンマドもだんだん疲れていったのかなぁ… なんて思ったりします。

 店主敬白

manoamano URL 2018-06-02 Sat 14:45:29

アッラーはあなた方に易きを求め、困難を求めない。

なんと素晴らしい教えでしょう!うちの上司にも是非とも『雄牛章』を読んでもらいたいものです。
一方で、コーランにこの文言がありながら、サラー選手が厳格にラマダンの季節を過ごそうとしていることに大きな意味と強い意志を感じました。サラー選手は立候補もしてないエジプト大統領選挙で一定数の票が入れられたというほどの国民的な英雄だそうですが、こうした人柄も支持されているのかもしれませんね。
怪我の具合が心配ですが、ラマダン明けのワールドカップで世界有数の決定力を見せて貰いたいものです。

以外、更なる余談です。
IRIBの日本語放送では、放送の冒頭部分でコーランの朗唱と日本語訳の朗読を放送していますが (あれ?他言語でもそうでしたっけ?)、数年前、延々とこの章を解説していました。確か「第○章 牛」と紹介していたような記憶があります。でも『雄牛章』の方が有り難みがありますね。

KAUNAS URL 2018-06-02 Sat 13:23:48

manoamanoさま

 お書きになっている件は、ラマダーン中の断食と「旅」をどう解釈するか、アスリートに限らず常に議論がある点のようです。

 コーラン(クルァーン)の中でこのことに触れているのは「雌牛の章」の第185節からです。日本ムスリム協会刊行の「注釈 聖クルァーン」には次のような訳がついています。 <以下引用>

>>> 「ラマダーンの月こそは、人類の導きとして、また導きと(正邪の)識別の明証としてクルアーンが下された月である。それであなたがたの中、この月(家に)いる者は、この月中、斎戒しなければならない。病気にかかっている者、また旅路にある者は、後の日に、同じ日数を(斎戒する)。アッラーはあなた方に易きを求め、困難を求めない。これはあなた方が定められた期間を全うして、導きに対し、アッラーを讃えるためで、恐らくあなたがたは感謝するであろう」(雌牛章185) <<<

<引用おわり>

 このように病人と旅人について言及されているわけですが、問題は海外遠征をしている選手は自らを「旅人」と定義するか否かにもかかってきます。一時的な遠征であれば「旅」なのかもしれませんが、海外に在住して海外のチームで活躍することになると、これは「旅」をしているという解釈にはならないという考え方も成立します。

 敬虔なムスリムであるサラー選手は、英国に旅をしているのではないのだから、かの地で断食を行うのは当然と理解したのでしょう。これは個人の信条の問題ですから周囲がとやかく言えることではないのですが、断食の習慣がない我々からみると、かなり厳格だと思いますよね。

 ムスリムの中には、海外で活躍している期間はきわめて長期の旅をしていると解釈する人もいるでしょう。それも個人の信条の問題だといえます。

 コーランには、行いと精神が一致することで初めてイスラームの「五行」(信仰の告白、ラマダーン月の断食、巡礼、毎日の礼拝、喜捨)が成立するとも言われています。ラマダーン中の断食をしていても「それを実行しているという精神」が伴わなければ正しい断食をしているとは認められないとされています。断食中は他人の悪口を言ってはならない、性行為は慎む(劣情を催すこともダメ)等々の定めがあります。異教徒の私たちから見ると、果たしてどの程度のムスリムが本来コーランに書かれているような「五行」を実践できているか、疑いたくなる例も多いのですが。

 いずれにしてもmanoamanoさまがご指摘のポイントについては、あくまでもアスリート本人が何をもっとも大切にしようと考えるかによるというお答えを差し上げておきたいと思います。当然のことながら、私の周囲のムスリムたちの反応もさまざまですよ。

 店主敬白

manoamano URL 2018-06-01 Fri 02:02:39

先のサラー選手のラマダンについての投稿ですが、書いている途中で「おや?肝心のワールドカップはどうなるのかしら?!」と急に心配になってきました。で、調べてみました。

同大会が始まるのは「6月14日」からでした。なんと絶妙なタイミング!

日程を詳しく見てみましょう。開催国のロシアは、現地時間の「14日18:00」からモスクワで開幕ゲームを戦うことになっています。相手は「ラマダンが明けたばかり(?)」のサウジアラビアです。なんという組み合わせの妙!!
そして、翌15日にはサラー擁するエジプトが登場し、サンクトペテルブルクではモロッコとイランが激突します!

さらに言いますと、開催国ロシアの2戦目の相手は「エジプト」なのです。ロシアは中4日。エジプトは中3日です。
ちなみに開催国ロシアの初戦の相手サウジアラビアは、グループAの中では一番弱いと目されています(というか、全参加国の中でサウジと日本が一番弱いと予想されています)。一方、エジプト初戦の相手はグループAで強の呼び声も高いウルグアイです。試合順も絶妙なんですね。加えて、ロシアが入っている「グループA」は4チーム中2チームが「ラマダン明け」の国なんですねえ。……プーチンの奴!

manoamano URL 2018-06-01 Fri 01:30:16

この下の やり取り(…ですよね?)を拝見しますと、何だかこの記事には日本語で投稿しにくくなってしまうのですが、恐る恐る書き込ませていただきます…。

今年のラマダンに関して、普段はイスラム世界のことになど気にも留めないであろう人たちの間で、大きな話題となった “事件” がありました。それは、サッカーのエジプト代表であるモハメド・サラー選手の「ラマダン」についてです。

今シーズン、移籍先のリバプールで大ブレイクし、得点王をはじめ年間MVPなど個人表彰を独占したサラーですが、一世一代の晴れ舞台であるチャンピオンズ・リーグの決勝を控えて、敬虔なイスラム教徒である彼は、試合開始の50分前まで断食をしていたと報じられました。(「『アルモスリー・アルヤウム』など複数紙が報じ」たそうです)
よりによって、英プレミアリーグ最強のストライカーが、史上初の3連覇を目指すレアル・マドリードとの大一番の前に断食するとは! 試合中に脱水症状でも引き起こしたら一体どうなる?! とリバプールのサポーターのみならず、世界中のサッカーファンが気を揉んだのです。
結局、サラーは元気にピッチに立ったものの、思わぬアクシデントから前半で負傷交代となってしまい、ポイントゲッターを欠いたリバプールは「クラブ世界一」の称号を目前にして敗れ去ったのでした…。
もし、サラーがこの試合で優勝を勝ち得るような活躍を見せていれば、あのメッシやロナウドを抑えて今年のFIFAバロンドール(世界最優秀選手)を獲得できるのでは!…とまで期待されていましたから、イスラム世界のサッカーファンは大いに落胆したのではないかと思われます。

と、ここまではサッカーを余り御覧にならない店主さま(そして、おーと様)とROMの皆さまのためにうだうだと書き連ねたのですが、当方が疑問に思ったことがあります。
それは、「ラマダンには “除外条項” のようなものがあるのではないか?」ということです。
例えば「(非イスラム世界へ)旅行中」の人は除外されるとか、それこそ「スポーツ選手は除外される」といった項目があったように思うのですが、このあたりはどうなんでしょうか?

まあ、サラー選手は敬虔なイスラム教徒だそうなので、たとえ除外事項があったとしても、大一番の前に断食しただろうとは思いますが、エジプト国民(それこそタレクさんとか)は、あるいはイスラム世界の人々は今回の事件をどう受け止めたのでしょうね。
店主さまのお近くの皆様はどんな御反応だったでしょうか?





KAUNAS URL 2018-05-20 Sun 15:23:04

شكرا يا أخ محمد على تحياتك الرقيقة. دمت صديقا مخلصا لنا. والسلام عليكم

Kaunas

محمد عبد الحليم URL 2018-05-20 Sun 00:04:04

وكل عام وأنتم بألف خير

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